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 特別合同授業:商社特集

オープンゼミ広告チラシ 

 原田産業株式会社執行役員の藤塚譲二様、総務部の中村吏志様をお招きして特別講義を行いました。
この講義はオープンゼミという形式をとり、ゼミ生以外の方にも見学できるようにしました。
5限はゼミ生による主に総合商社の講義を行い、6限は藤塚様による原田産業の仕事について教えて頂きました。


 学生の皆さんは商社と聞いて、具体的にどんな事をしているのか、思い浮かべる事ができる人は少ないのではないでしょうか。この講義へ参加した人は少しでも理解できたのではないかと思います。。 

テーマT「総合商社の経済理論」

 <使用文献>

   土井教之 (2006)「総合商社の経済理論―内部組織と競争」、土井教之・伊藤正一・増田政靖編著、『現代の総合商社―発展と機能―』、晃洋書房、第1章所収、pp.1-18

報告者【乾・長田】

 総合商社の成立・発展を経済理論に関連させながら説明するというものでした。経済的に説明する事によって商社の有用性を理解する事ができました。

テーマU「総合商社の資源調達戦略」

<使用文献>

   田中彰 (2008)「垂直統合と分業・長期契約―原料資源調達:USスチールと三井物産」、塩見治人・橘川武郎編『日本のグローバル競争戦略―ニューエコノミーと「失われた十年」の再検証』、名古屋大学出版会、第11章所収、pp.264-282

   金山隆一 (2011)「商社絶好調!塗り替わる世界の資源地図シェールスガスに賭ける商社」、『エコノミスト』、第89巻大33号(719日特大号)、pp.18-23

報告者【花房・松岡・家谷】
    商社の動きを歴史の方から振り返り、現在の商社の動きをまとめました。歴史を振り返る事によって、商社がどういった行動変換をしてきたかを理解する事ができました。

テーマV「総合商社のその他の様々な活動」

 <使用文献>

   尾畑守伸 (2011)「繊維(SPA)ビジネス―物づくりと市場をつなぐ「インパナトーレ」として―」、堀口健治・笹倉和幸監修『総合商社論―三菱商事・ビジネスの創造と革新』、早稲田大学出版部、第6講所収、pp.119-141

   「注目度ナンバーワン業界の秘密:商社の正体」『週刊ダイヤモンド』、第1-4章、2011917日号、pp.28-55(ただしpp.35,41,47を除く)。

報告者【上谷・増山・中藤】

 SPA企業と商社という、一見関係なさそうな2つの業態のテーマについて学習しました。ユニクロが1社で製造・流通・販売をこなしているというのは有名な話ですが、実は裏に商社が潜んでいたという事実がありました。

 ここまでが私達が事前に学習してきた内容です。では、実際の商社はどうなっているのか。原田産業の藤塚様から、講義をして頂きました。
 原田産業の藤塚様から中堅総合商社の仕事について、造船・建築業界を事例に説明して頂きました。
 原田産業はおよそ90年続く企業で、1度も赤字を出した事が無いそうです。様々な商品を扱っている会社でその数ある中でまず出てきた話が造船の話です。
 造船業界の話の中で2014年問題という話がありました。それは船に対する需給バランスが崩れる事や中国や韓国が台頭してくる事により、日本は1隻も造れなくなるのではないかという問題です。その為、他のビジネスに力を入れる必要があり、その中の1つに建築業界の話がありました。次の写真はその1つの例です。
 またこの後、懇親会も行い、様々な刺激的な話をお聞きする事ができました。学生は、やはり最初に大手企業に目が行きがちです。しかし今回の講義と懇親会を通じて、中堅企業ならではの良さや、やりがい、厳しさを学ぶ事ができたのではないかと思います。
 原田産業の藤塚様、中村様、改めまして、ありがとうございました。
      
 
 皆さん、この円状のものをご存じでしょうか?これは床から冷風や温風を出す装置で、原田産業様が開発されたものです。実は、この製品は関西大学のITセンターーやBIGホールで使用されているんです!お時間ある時確認してくださいね(^^)